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高層雲
 

(写真1)高積雲に覆われた空(横浜市都筑区にて)
 中層雲の仲間の高層雲(写真1)は厚いベールのような雲です。学名では「アルトストラタス(Altostratus)」と言います。 高積雲でも書きましたが、“アルト”は“高い”と言う意味で、“ストラタス”は巻層雲で書いたように“広げられた”という意味で、どちらもラテン語です。 日本ではこの雲のことを「おぼろ雲」とも言っています。
 この雲が出ているときに写真を撮ると、(写真1)のように画面全体がくすんだ色となってしまいます。「菜の花畠に入日薄れ・・・」の歌の題名で、春に桜の花見の頃によく現れる「朧(おぼろ)月夜」や、この季節に火が恋しくなるような肌寒い「花曇り」は高層雲によるものです。 (写真2)のように雪がある日にこの雲に覆われると寒々とした空になってしまいます。

(写真2)雪の日の高層雲
(秋田県湯沢駅にて)

(写真3)巻層雲と日暈
 
 上層雲に分類される巻層雲と中層雲に分類される高層雲はどちらもベールのような雲ですが大きな違いがあります。巻層雲が太陽を覆うとその周りに暈(写真3)ができましたが、高層雲ではでません。巻層雲を通して太陽を見るとまぶしくて見ることができませんが、高層雲の場合には太陽を見るとスリガラスを通してみたようにぼんやりとしています(写真2)。また、高層雲が太陽を覆ってしまうと木や建物の影ができません。


(写真4)厚み増した高層雲と
点のようになった太陽

 高層雲が厚みを増すと太陽は点のようになってしまいます(写真4)。こうなると天気が下り坂に向かっていることを意味しています。ちなみに(写真4)は2006年2月6日の昼過ぎに撮影しました。この日は夜になると雪が降り出し、低気圧の中心が接近した夜中には雨に変わりました。
 ときには雲の底は波打ってきて起伏が出来ることもあります(写真5)。写真をよく見ると、雲の底で毛羽立っているところがあり、そこからは雨が落ち始めています。高層雲の下にちぎれたような黒い雲が現れると、高層雲は乱層雲に変わり始めていて雨がすぐそこまで来ています。信州の天気俚諺を調べたところ、「くずれ雲が出ると雨」(中野市)や「ちぎれ雲が散乱して出ると雨」(南安曇郡)というのがありました。このことを言っているのかもしれません。

(写真5)船底のようになった高層雲
(雲の底が毛羽立っているところもある)

(写真6)天気が回復に向かうときの高層雲
(山の周辺には積雲や層雲がある)
 高層雲は天気が回復に向かうときにも現れます。雨が止み、次第に雲が高く薄くなっていくときに空全体をおおっていて、やがて切れ目が出来てきます。(写真6)がその例で、2004年10月21日に撮影しました。雲の切れ目が白っぽくなっていて、全体に明るい感じがしませんか。この日は台風21号の影響で午前中は雨が降り、午後から天気が回復に向かいました。見えている山は丹沢山塊で、その上でしょうか、積雲が出ています。中腹には層雲も出ています。高層雲は空全体をおおっている雲で、ロール状の部分は、その高さの風に対して直角な方向に並んでいます。  
 高層雲は朝焼けや夕焼けで色づくこともあります。空全体をおおっている雲なので、朝日や夕日に照らされると、空全体が赤くなったりピンクになったりします。イギリス人が書いた雲の本を読んだところ、「高層雲はグレーの特徴のない雲だが、このときばかりは空がサーモンピンクから紫色へ変わり、優雅な雲に変身する」と書いてありました。日本では、単調な灰色の空となる高層雲も「朧雲」とか「花曇」などと優雅な名前で呼ばれています。四季の変化がある日本だから、単調な灰色の空にもこのような名前があるのかもしれません。

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