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連載エッセイ [2013年6月]


福岡義隆

 

 

 心臓には体のすみずみまで血液を送るというポンプのような働きがあり、動脈から送られてきた血液が静脈を通ってふたたび心臓に戻る仕組みになっている。そのような血液循環系の中で、足は心臓から最も遠く、しかも最も低い部分にあるのに、足の先まで送られてきた血液を上に押し戻すと言う大事な働きをしている。まさに心臓に次ぐ位置づけにある。だから、長時間同じ姿勢でいたり立ち仕事をしていると足がむくむようになるのは、足の血流が悪くなるからである。この浮腫みを少しでも解消させるためには、足の裏を刺激させたり、足踏みしたりすると良い。足裏の状態でその人の健康度が分かるというのは、あながち大袈裟な話ではないようである。

 高温で多湿という梅雨期に、一日中靴を履いて仕事をしているサラリーマンの足は、水虫の生息条件として最適となっているに違いない。ミズムシというとカメムシ(水生昆虫)とかワラジムシ(節足動物)のように虫をイメージしそうであるが、ここでいう水虫というのは白癬菌による皮膚病の一つのことである。足の裏や足指の間などに、水ぶくれができたり皮膚が白くふやけたりただれたりし、かゆみが強くなることである。汗疱(かんぽう)とか水瘡(みずくさ)ともいう。

水虫のかゆさあしたは雨という」(中西直情)ということわざの様な川柳がある。雨予報に水虫が役立っていることになる。ムシできない天気俚諺的な句である。

 アジサイ(紫陽花)は梅雨の花ということは季語にもなっている程に知られている。牧野富太郎さんは白楽天の詩に出てくる紫陽花はまったく別の山に咲く木の花と言うが、筆者としては俗名的なものとして親しんでいきたい。ともあれ紫陽花が咲くころに梅雨が始まり、紫陽花が枯れるころには梅雨も明けることは明治以来の気象庁の植物季節観測で明らかである。梅雨前線は停滞しているようには見えるが、西方から低気圧が東進してくる過程で、温暖前線の通過時と寒冷前線通過後に発症しやすい病気にはいろいろある。冒頭の川柳作者自身が今年と去年とで患った病いが違うことを「あじさいが違う痛みもつ」と擬人化させている。「あじさいのため息を聞く女寺」(庄司登美子)もアジがある句である。

 もともと五月雨と言うのは旧暦での五月のことで新暦の六月の雨のこと、言い換えれば梅雨のことである。梅雨時期は高温多湿の条件下で食べ物が腐りやすいことから食中毒発症が多い時期であることは、統計の上でも明らかである。すなはち「腹の中までも腐らせる」のである。

 類似の諺に「五月雨は金も溶かす」というのがある。文字通り金を溶かすかどうかはともかくも、金属と言い換えれば梅雨の雨が銅を溶かしているのは事実である。上野公園にある西洋美術館前のロダンの考える像が酸性雨で化学的風化で溶けている。水道管に酸性雨が流れ込んで銅が溶け出して、これを飲んだ人が腹痛を招いたと言う報告もある。



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