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連載エッセイ [2013年5月]


福岡義隆

 

 

  端午の節句(五月五日の子供の日)に、菖蒲を入れた風呂に入る風習がある。この風習は古くは室町時代からすでにあったようで、もっぱら、邪気を払い心身を清めるとされてきた。バイオケミストリ的には、菖蒲の葉にはメチールオイゲノールとかセスキテルペン、ヘプチル酸などの香りの成分が含まれていて、風呂に入れると良い香りを放ち、気分を爽快にし頭痛もなくなるようである。

 菖蒲湯が体に良いからといって、封建時代の名残りよろしく一番風呂はお爺ちゃんとかお父さんにというと、かえって命を縮めかねない。サラ湯は皮膚に刺激が強すぎ、熱の伝わり方も悪いので心臓への負担が加わるからである。

 四月末の「昭和の日」から五月五日の「子供の日」までの間に祝日が4日もあるGW(ゴールデンウィーク)が、毎年やってくる。社会人も学生も新年度スタートで諸事に疲れてくる頃だから故郷へのユーターンラッシュも恒例になった。都会の雑踏と汚れた空気を避けるように、故郷のきれいな空気を吸いに行くことは心身にとって最善の選択であろう。高村光太郎の昭和初めの詩に病身の愛妻智恵子さんの転地療法を願ったような一節がある。「東京にホントの空はない」と言ってホントの空気を求めて郷里である福島県の二本松へ移り住んだようである。原発からの放射能の流れからは幾分はずれたものの、まだまだ元の空気には戻っていないのが気がかりではある。

 五月晴れという季語は春になっているが、本来は五月雨(旧暦で言う六月の梅雨)の間の晴れ間を言っていた。いまでは文字通りの移動性高気圧が卓越する晴天の多い五月ころスポーツやハイキングなどで快い汗をかく行楽シーズンでもある。冒頭の句が言う欲を捨てた汗というのが健康に良いのである。プロのマラソンランナーなどは別としても、あまり時間を競うような無理な走り方はかえって体に良くないということが日本生気象学会のシンポジウムで発表されていた。「三分走って三分歩く」を繰り返して約三十分足を運びつつ、時には話したり笑ったりするほうが健康づくりに良いという。バイオクリマ研究会でもヨーロッパ人の散歩がこれに近いとされていることを講座でも強調されていた。

 かっては皐月病という一種の心の病が、新入社員や新入生などに多かった。昨今はやや減りつつも職場や学校によっては程度の差こそあれ少なくない。寒い冬から暖かい春に向かっての急激な天候の変化に加え、仕事や勉学の新しい環境についていけなくなって心身が不安定になる、いわゆるストレスである。ストレスを解消する最善の薬は腹の底から「笑うこと」であるという。

 『長生きも笑い袋のあるおかげ』(中武重晴)という句もある。リウマチ学会主催でかつて入院患者の前で先代の林家菊蔵さんの落語を聞いてもらったら、大半の患者の症状が良くなったと言う。笑いの健康効果については「笑い学会」でも実証している。


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