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連載エッセイ [2012年9月]


福岡義隆

 

 

 「津波てんでんこ」の教訓を子猫から教えられる思いでこの句を選んでみた。昔から三陸沿岸では津波が発生したら誰もが自分の考えで山へ逃げなさいという伝承が活かされた地域ではかなりの人が助かったが、「集団での行動を促した」地域は逃げ遅れて多数の人が被災してしまったようである。猫は危険から逃れられる距離まで測れる本能を身につけているようで、高いところから落ちても四足で台地に着地して助かる。防災や未病に関する先人の知恵には、諺や諺化した短詩形歌が教訓的な伝承として重要であることを冒頭の句が教えてくれる。
 「津波てんでんこ」(新日本出版社)は明治の三陸地震を少年時代に体験し後日、震災伝承の大切さを豊富な資料でまとめたもの。

 九月半ばは残暑の余韻濃厚といった昨今である。そして九月は海水温度が年間で最も高く、日没後も海水の熱容量からして温度変化は遅れ、海底ほど暑いことを漱石は知っていたのであろうか。防衛幹部学校の石原敬浩教官の研究によると北極の氷が年々減っているが、最も広く後退するのは九月であるという。温暖化に加え、海の底はこの頃が意外にも暑いのである。
 日が落ちるという表現は初秋に相応しいとも言える。木の葉も落ち始める秋を英語でフォールというのは言いえて妙である。そして人間の気持ちも滅入り、うつ病的になりやすいのでスポーツや旅をして、良く食べて心身のバランスをとるようにしたい。

文献:「海幹校戦略研究」(一巻一号、二〇一一)

 これは寅彦句集の秋の部に収録されている句である。随筆家としても有名な地球物理学者が俳句にも造詣が深かったことは余り知られていない。自然科学的な随筆ばかりでなく文学や芸術など多岐にわたる話題を興味深く語ってくれる。その中で、「半分風邪を引いていると風邪を引かぬ話」という一説がある。「竹の花が咲くと流感が流行る」と冒頭の方で触れ、弱い体質の人は初期のうちに寝込んで静養するから軽症ですむ。むしろ元気な人ほど無理して危険な状態に至ることがあるという。

 冒頭の句は秋の残暑を詠っていて、その暑さが吹出物を悪化させることらしい。そうなる前にきちんと手当てをしておいた方が良いのだという地球物理学者の呟きかもしれない。

 「月に暈がかかると雨」という観天望気を信じて天気予報したら当たったのか、月が雨予報に一役を担ったことを子規が俳句にしたためたものであろう。病気がちだった子規は天気の変化に敏感であったとしても過言ではない。
 電化社会に浸かっている現代人は自然の変化に鈍感で、順応能力が劣ってきている。しかし、一病を患っている人たちは天気の変化に敏感である。喘息患者は低気圧や前線の接近を気象予報士以上に予知できるようである。

 水虫は病気ではないが、水虫がかゆいと明日はきっと雨 と昔から天気俚諺として伝承されている。しかし、カラっとした秋晴れ時には姿を消すので、諺が有効なのは初秋の残暑までになる。



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