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連載エッセイ [2012年6月]


福岡義隆

 

 

 梅雨晴れのことを旧暦の五月(新暦の六月)に晴れるので五月晴れというのが本来の意味である。この状態が頻繁に続けば空梅雨になり、あまりのかんかん照りで紫外線による皮膚癌の心配がつのる。日焼けのみならず目にも影響し人によっては白内障の危険性もみのがせない。
 そうは言っても時折の晴れ間は、洗濯物や布団干しににはありがたい。紫外線は衣類などに付着している菌類を駆除してくれるだけでなく、布団綿の中まで浸透して化学反応によってアルデヒドなど香りの強いものが作られるという。これが「太陽の香り」のもとなのである。
 無害波長域の紫外線はビタミンD形成にも重要で、霧雨などで日照不足の地域では骨の成長にも影響するという。かつてのロンドンのセムシ男を怪奇小説に垣間見る。

 雨を予期させる現象に人の毛髪の伸縮がある。毛髪は湿度の変化に敏感で、雨が近づき湿度が上がると髪が伸びるのである。湿り気が生ずる直前は乾ききっていて櫛でとけにくいので、「櫛の通りが悪いと雨が降る」と言われている。一方、「頭痛や間接、腰、古傷などが痛むとき雨が近い」という諺があり、これらを組み合わせると冒頭の諺になる。
 湿度の増減で毛髪が伸縮する原理を利用した毛髪湿度計は、感度のよいブロンドの細い毛髪が使われていて、僅かな変化量をテコの原理で拡大して記録するよう工夫されている。電気は要らずアナログ的に読み取ることができ便利であった。毛髪と言うバイオでウェザーを知る先人の知恵をせめて教育の場に遺したい。

 地域によって時季はズレるが、庭のアジサイ(紫陽花)が白っぽく咲くころに梅雨入りとなり、やがて青くなり、紫、赤、黄褐色などと鮮やかに色を変えていく。まさに七変化の異名に相応しい。もともとアジサイの名前はアズ(集まる)とサイ(藍色)からうまれたとされる。単純に長雨の始まる等日線を描く梅雨前線よりは色の変化も伴う「紫陽花前線」の方がアジサイ原産の日本にふさわしく情緒に富む。

 「古傷や関節などが痛むと雨」という諺は日本だけではないようで、中国や欧米でも類似の言い回しがあり、リウマチなども梅雨前線通過時だけでなく寒冷前線下でもひどくなる。やがて梅雨も末期に近づきアジサイが枯れていくころにはリウマチも癒えてくる。

 六月上旬、まさに衣替えの季節を迎え学校や職場ではいっせいに衣替えさせる習慣が残っている。もともと日本や韓国、中国には古来「衣替え」の風習があった。本来「更衣」の文字が用いられていた。平安時代の宮中では、旧暦四月初め(新暦では五月上旬)と十月初め(旧十一月)の更衣の日に、それぞれ夏装束、冬装束が内蔵寮(令制官司の一つで天皇の座所に近い倉庫)から新たに奉った。
 人々が衣替えするより早く、野山の草花もいっせいに衣替えしている。ヘルシーな食材として昨今食卓にのぼるようになったブロッコリーの蕾の上に、小さな葉っぱがでて、初夏の暑さ到来を告げてくれる。熱中症対策の衣替えも必須の季節である。



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