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連載エッセイ [2012年5月]


福岡義隆

 

 

 昔から「親の背を見て子は育つ」と言われるが、昨今は遊びも学習もパソコン漬けの子供が多い。親も知らない雑学はネット情報によるところが大である。良くも悪くも精神面はそうであっても健康面となると、祖父母からの伝承に基づく母親の手作り料理とか生活風習が大事である。そのことは季節ごとの風習として残っているが、とりわけ五月五日の端午、男の子の節句の菖蒲湯と春の遠足で持たされことのある梅干し(日の丸弁当)は理にかなった慣習である。菖蒲湯に入ると中風予防になり、梅干は米の酸性を中和し米が持っているカロリー吸収を促すとされる。

 昔の労働時間は日の出から日の入りまでということであった。だから春から夏にかけては昼間時間が長いので雇われる身にしてみれば辛い。秋から冬へは短いから雇うほうが不利だから「十月は心無き者に頼むな」と言われてきた。現在は、季節に関わりなく原則的には朝九時に始まり夕方五時に終わる。しかし北欧など高緯度では可照時間が短いので、日の出前・日の入り後の薄明時間も貴重な屋外労働条件となっている。もちろん日本の農漁民は今でも黄昏時・彼誰時には働いている。この時間帯はサマータイム制度も含め少エネになっているのである。

註: 倉嶋厚『季節の366日話題事典』東京堂出版

 首都圏におけるカッコウの初鳴きは五月の第三〜四週である。冒頭の諺は栃木県に伝わる言葉であるが、カッコウは毛虫を食べてくれる益鳥である。福島県では「郭公が鳴くようになると霜は降らない」という諺があるように暖かい夏の到来を告げる鳥でもある。
 晩霜も終わり露が早朝の芝生を濡らし、これを散歩で踏むと脚気が治るという伝承さえある(福島県安達町)。さすがの郭公もボウフラは食べないだろう。子規の句に「ボウフラも金魚も同じ浮世かな」というのがある。病気がちだった子規らしい句だが、ボウフラがマラリア蚊の幼虫であったらと、昨今の温暖化の影響が気になる。

 五月の蝿と書いて「うるさい」(五月蝿い)というが、都市域のハエが急激に減っていると言われて久しい。理由はいろいろある。生ゴミの処理・管理、すなわち密閉容器の普及とか下水道普及率の向上など衛生環境が良くなっていること、他方、コンクリートやアスファルト舗装で覆われ水気・湿気が少なくなっていることなどが考えられる。前者はポジティブな環境変化であるのに対して、後者はネガティブな環境変化を招いている。すなわちヒートアイランド化しいては地球温暖化で生物季節全般に異常が現れている。地球儀上の日本列島の開花前線の時季がずれ始めているが、ハエがとまって前線も見え隠れしてた頃が懐かしい。



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