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連載エッセイ [48]
健康天気ことわざ
福岡義隆

 

 

年齢の数だけ年越し豆を食べると病気をしない
節分の豆を年の数だけ食べると病気しない

 

 

 

 二つの諺の「豆」はまめ(健康)に通じることからと言われるが、大豆は栄養も豊富で健康に良いのも事実である。年の数だけ食べると言うのは、文字通り年を重ねるごとに量が増えるということである。高齢になると食べるのが苦痛になるほどの数になるが、長寿を祈願している意味もある。その豆を食べるのは夜が良いとされる。「夜豆を食べると健康になる」とされる。これは、大豆を発酵させた納豆は夜食べるのが良いということに由来するようである。人は夜寝ている間にコップ1〜2杯の汗をかいて水分が失われる。そのため血のかたまり(血栓)ができやすくなるが、納豆にはそれを溶かす酵素(ナットウキナーゼ)が含まれていて、その酵素の効果が8〜12時間持続するとされる。そのことによって就寝中に多発しやすい脳梗塞予防に役立っているという。

 脳梗塞は最近の温暖化でやや少なくなってきているとは言えど、やはり寒い冬の数ヶ月に多いことは統計地が示している。

 厳寒の冬でも寒風摩擦したりして風邪ひとつひかないと豪語している健康自慢の人が、突然、肺炎や脳梗塞で倒れることがある。そのような人をからかってはいけないが「鬼の霍乱」というが、「霍乱」というのはもともと漢方の言葉で日射病とか暑気あたりをさしてたようで、どちらかというと夏の現象であった。激しい吐き気や下痢を起こしたりもするらしく、江戸時代にはコレラのことを霍乱と言っていたともされる。

 

 そもそも節分の行事で登場してくるのが鬼で「福は内鬼は外」と言いながら豆をまく。これは鬼に喩えた邪気悪霊を防ぐ呪術的な意味合いが強い。ヒイラギ(柊)にイワシ(鰯)の頭をさして戸口にさしたり、ニンイクやトベラなど臭気の強いものを添えて疫神を防ごうとする風習が主として関東以西に残っている。ヒイラギとイワシ(魚)の頭の組み合わせは、古く平安時代にさかのぼり、紀貫之の「土佐日記」の記述によると、正月の風習として用いられていた。すなわち注連飾りとして使われていたようである。平安の宮中における大晦日に、行われていた「追儺(ついな)」という行事において「福は内鬼は外」と言いながら、豆まきで鬼を払い新年を迎えたとされる。それがやがて、民間に伝わって風習化したようである。ヒイラギの代わりにトベラを使うこともある。

 

 ところで、ヒイラギを飾るのは、葉の周辺の鋭い鋸歯(きょし、ぎざぎざ)によって、家々に侵入しようとする鬼の眼を突くためとされている。トベラについては、その臭気によって鬼に嫌がらせる意味があるというが、ヒイラギとの別の共通点があるという興味ある説がある。両者とも常緑の生葉を焼くとどちらもパチパチと音をたて、弾けながら燃えることで、爆竹タケのような効果があるというのである。節分の鬼脅しの豆(大豆)の破裂音も同じような働きがある。要するに、音や臭い、あるいは煙(鬼燻、おにふすべ)などによって鬼に喩えた疾病を退治しようという風習なのである。

 

 節分での豆まきで鬼役の人がつける鬼の面の材料に輸入材が使われている昨今、撒いている豆(大豆も小豆も)までが輸入品なのかもしれない。そこで一句、

 

 輸入紙の鬼面めがけて輸入豆   義龍

 

 枝葉は切ると悪臭を発するため、節分にイワシの頭などとともに魔よけとして戸口に掲げられた。そのため扉の木と呼ばれ、これがなまってトベラとなった(ウィキペディアより)

 

文献:

青木慶一郎:『栃木のお天気ことわざ』 (下野新聞社、1990)
西谷裕子:『暮らしの健康ことわざ辞典』 (東京堂出版、2009)
樋口清之:『日本人の「言い伝え」ものしり辞典』 (大和出版、1979)
湯浅浩史:『植物と行事』 (朝日新聞社、2001)



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