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連載エッセイ [47]
健康天気ことわざ
福岡義隆

 

 

河豚は食いたし命は惜しし

 

 

 

 冬はまさに河豚(ふぐ)の季節。食中毒の発生件数は圧倒的に夏から初秋に多いのであるが、1月にも発生している。その1つに河豚中毒である。近年、死亡件数は減ってきてはいるが、毎年数件は起きている。それも料理屋よりは家庭での手料理に多いとされている。全般的に減ってきたのは県の条例などで徹底的な料理指導しているからという。昔から「河豚1匹水1石」(1こくは、10斗、すなわち約180リットル)と言われるくらいに、大量の水でよく洗ってから料理するように注意されていたが、現在では水1升(=1.8リットル)も使わないようである。それは、毒の除き方をきちんとしているかららしい。毒が多いのは卵巣、肝臓、皮裏の粘膜で、それ以外の内臓には少ないようである。 なお、フグ毒に当たると頭だけ出して地面に埋めれば治るなどの民間療法があったが、完全な迷信であり全く効果はないという。 また、参考までにフグの天然と養殖の主要地は別表のとおりである。

 

 冬は寒冷だからと安心していると、三寒四温(中国北部や朝鮮半島などで、古くから冬季は3日寒さが続くと、その後の4日は暖かくなるという)の温暖日が週末にやってくると、うっかりすると食中毒が発生する危険性が高まるかもしれない。そういうことも関係あるのかどうかは確かではないが、「日曜日に病気になるバカ」という諺があるようである。この珍格言は日曜日が一斉休診日であるのに、そんな日に病気にあるのはバカな奴とか運の悪い人ということで揶揄した表現とされる。なお、厳寒の冬季に4日間も暖かくなることは稀であるが、1〜2日は温暖な日があり、冬の季語にも「小春日和」といわれている。なお、三寒四温は気象学的にはシベリア高気圧が約7日(1週間)周期で発達することでも説明されている。

 

 江戸川柳より河豚(鰒、フグ)を詠んだ句の紹介

 

  鰒売りは一生後家に恨みられ    柳樽89

  鰒汁を食わぬたわけに食うたわけ  柳樽87

  こはごはに火蓋を切りし鰒の鍋   柳樽90

  玄伯の加減で鰒の毒を消し     柳樽96

 

 最後の句は、毒消しに良いとされる「玄伯茄子」に当時の名医であった杉田玄伯(蘭学医)の匙加減と洒落た句であるという。

 

 

文献:

朝日新聞科学部:『ことわざ医学事典』 (朝日文庫、1991)
山本成之助:『川柳食物事典』 (牧野出版、1973)



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