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連載エッセイ [29]
健康天気ことわざ
福岡義隆

 

 

喘息持ちの人は南風が吹くと悪化する

 

 

 日本列島に南風が吹くのは、主として日本の南東方に太平洋高気圧(小笠原高気圧)が発達している時で、いわゆる夏の季節風であるが、喘息の話ではその種の南風ではない。初夏あるいは晩夏から初秋にかけて発達しやすい温帯低気圧とそれから伸びる寒冷前線などが接近するときである。日本列島を西から東へ低気圧が移動するとき、温暖前線の後面と寒冷前線の前面では南風が卓越する。温暖で湿潤な南風が寒冷前線を境に寒冷で乾燥した大気に変わる。気圧もやや高くなる。要するに、半日あるいは一日で気温が急降下し湿度も下がり気圧も急変化する。そのような気象条件下では自律神経の交感神経支配から副交感神経支配に役目を急に代えようとして、喘息やリウマチなどの持病を悪化させることになる。

 夏から秋に向けて、温帯低気圧にかわり熱帯低気圧が南方からやってきて、台湾あたり以北に至るころから発達し台風となって日本列島に接近してくる。台風が近づいてくると気圧の激変や温湿度の急変で、その気象の急激な変化に体が追いつけず、喘息などの呼吸器系の持病が悪化する。

 「台風が接近するとき呼吸器病が悪化する」というわけである。

 

 季節風や台風などマクロスケールの強い風が吹くときは、ローカルな局地風は吹いても目立たない。その季節風などが弱い穏やかな日には海陸風や山谷風などの局地風が吹きやすくなる。特に内海や深い入り江などでは、昼間には海からの風が吹き夜から朝方にかけては陸風が吹くのであるが、その変わり目である夕方遅くと朝方早くにぴたっと風がやむ。それぞれ夕凪、朝凪という。瀬戸内海の夕凪は有名で、風が弱く気温は高く湿度が高いから不快指数が一気に高くなる。そういう時は体調も崩しやすい。こんな健康諺がある、

   

  「夕凪が長いと日本脳炎がはやる」

 

 どういうことかというと、夕凪が長く感じるのは小笠原高気圧が強く発達していて、その高気圧におおわれて蒸し暑さが続くことが多い。そのような時は夏バテで体の抵抗力が落ちていて、万が一、日本脳炎のウィルスを媒介するコガタアカイエカに刺されると発病しやすくなる。近年では予防ワクチンが普及しているので昔ほど危険ではないが、温暖化でアカイエカ(マラリア媒介蚊)と同じようにコガタアカイエカが熱帯から北上しつつあるという情報もあり油断は禁物である。なお、日本脳炎にかかると高熱、痙攣、意識障害などに悩まされる。

 

 

文献:

西谷裕子: 『暮らしの健康ことわざ辞典』 (東京堂出版、2009)



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