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連載エッセイ [16]
健康天気ことわざ
福岡義隆

 

 

頭寒足熱

 

 

 ラニーニャ年の夏は異常なほどの猛暑続きであるが、そのためか秋が短くいっきに冬を迎えるように11月にはあちこちで初雪の便りを聞く。ついついエアコンの暖房キーに指先が向かい、部屋を暖めようとする。しかし一般に空調機は天上近くに設置してあるためにどうしても頭のほうが暖かくなるが、足元は寒い状態が続く。やたら頭だけ暖められるので思考力が衰えるくらいにぼーっとすることがよくある。これでは仕事どころか読書すら覚束ない。

 それよりはコタツにして足腰を暖めて頭のほうはむしろ涼しい状態にした方が精神活動には最適であるばかりか眠気もでない。足を暖めると血の廻りがよくなるので健康によいのである。まさに頭寒足熱(ずかんそくねつ)の状態である。このことは寝るときも心がけたほうが良いようである。寝るということは、日中の疲れを、特に脳を休めることである。眠るとき、手や足から放熱し体温がさがり、ますます眠りやすくなるのである。上の方から暖かい空気が流れてくるような空調機よりも、コタツや床暖房が頭寒足熱にとって効率よく、快適性がまして作業効率もよくなる。

 ドイツにもこの言葉に似た諺がある。「頭は冷たく、足は温かくしておけ。そうすれば、どんな名医も貧乏になる。」という。そのくらい頭寒足熱は健康によいということなのであろう。

 この頭寒足熱という言葉を、本来の意味ではなく、精神面での意味に解釈する人がいるようだ。テレビラジオドクターで有名な近藤宏二氏は「頭寒とは、冷静にせよ、ということ。足熱とは、足を冷やさぬように動かせ、ということだと思います。生活指導のポイントともいうべき、妙味のある言葉ですね」という解釈である。興奮したりすると血圧が上がって、脳への酸素供給のために、血液を余分に送り出す心臓に負担がかかって、脳卒中や狭心症になる危険性が高まる。だから頭を冷やした方が良いという。他方、足を冷やすと、これまた血圧が上がるらしい。石川恭三著『からだの歳時記』にも同じようなことが述べられているので、どうやら頭寒足熱は精神面でも意味深い四文字諺といえよう。

 足を暖めるといえば足湯健康法がある。まず足を温めて血の循環をよくすることで病気を予防するのである。足にたまった老廃物はやがて血行を阻害し、さまざまな病気の元となるのです。また、風邪をひいて風呂に入れないときなどは足湯なら入りやすい。少し高めの42度くらいのお湯に脹脛から下を20分ほどお湯につかることによって、温かい血が全身を循環しやすくなる。全身浴に近い効果が得られる。バケツに入れたお湯にテレビを見ながらでも気楽に実行できる。保温効果のある入浴剤を併用すればさらに効果が期待できるとされている。

 

足湯して混浴気分の夫婦仲  義龍

 

 

文献:

朝日新聞科学部『ことわざ医学事典』

矢崎源九朗『世界のことわざ』

石川恭三『からだの歳時記』

 



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