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連載エッセイ [12]
健康天気ことわざ
福岡義隆

 

 

柿が赤くなれば医者は青くなる

 

 

 異常なほどの夏の猛暑が終わると清清しい秋を迎える。秋になると柿や、蜜柑、柚などが実をつけて色づき、天高く馬肥ゆる秋に相応しく食べ物が豊富になる。だから病人も少なくなるというわけで、決して柿だけではない。これらの秋の果物には豊富なビタミンC(コラーゲン生成に必要、抗酸化作用もある)が含まれており健康によいから、病気にかかりにくいので、医者が手持ち無沙汰となる。健康はいいことではあるが医者も生計上ちょっときがかりになる、青くなるほどではないだろうが・・・・ 農家では収穫期を迎え、多少体調こわしても病院に行く暇がないほど忙しいことも、この諺は意味しているらしい。赤くなる柿だけでない証拠には、「柚子が黄色くなると医者が青くなる」という地域もある。ビタミンCだけでなく利尿作用のあるカリウムも含まれているし、甘柿は便秘にも効くとされる。

 

 ところで柿の生産地はどこであろうかと思って調べてみると、「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」(子規)で有名な奈良県をはじめ、和歌山県(柚子も多い)、福岡県、香川県がどこでも採れるようである。一番多い種としては、富有柿で樹上において渋みが抜けるので一般に甘い。富有柿と並んで甘い柿は次郎柿、かたちは横から見ると四角いのが特徴である。その他、種無しでは平核無柿、キウイフルーツに似た禅寺丸、秋の福島を代表する会津身知柿(献上柿として有名)などがある。

 

 「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように9月23日の秋分を過ぎると真夏日も急減し、朝夕は涼しくなる。このような季節の変わり目に体調が崩れやすい。「気候の変わり目に病気になりやすい」という諺には2つの変わり目が考えられる。春夏秋冬各季の変わり目である意味と、暖候季(冬)から寒候季(夏)への変わり目、すなわち秋、その逆の寒候季から暖候季への変わり目、すなわち春という意味がある。後者の意味合いで「秋の天気と女心」とか「春の天気と女心」という諺がある。日本独特の諺と思ったらそうではなくフランスなど欧米にも類似の言い回しがあるようだ。シベリア気団と小笠原気団の進退で移動性高気圧が発達しやすい春や秋は、精神的な病が多くなるということから女心も揺れ動きやすい時季である。そういう心の病が身体の不具合をも招く、まさに「病は気から」 なのである。季節の変わり目、天気の変化しやすい時季には、身体のホルモンのバランスが崩れやすく、疲労やだるさを強く感じるのである。

 

文献: 米山公啓監修『すぐに役だつ健康ことわざ111』 (家の光協会、1997)

 

図: 日本国内の主要な柿産地、×1000t{1995年}



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