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連載エッセイ [6]
健康天気ことわざ
福岡義隆

 

 

ここかしこ痛み体は梅雨にいる

 

 冒頭の句は川柳ですが、古傷や腰痛などがじめじめした梅雨季に入るころから、痛みが増してくる様を五七五に詠ったものである。気象の変化に左右される痛みを「天気痛」と言って、関節痛とか神経痛、疼痛などがあり、そういう「病い」を持っている人は天気に敏感であることを、この川柳は物語っているとも言える。


 すでにこのエッセーシリーズで紹介した「風湿病複発、風雨将来臨」(中国の健康諺)もほぼ同じような天気痛を言っているので、日本や中国では良く知られた健康諺の一つだと思っていたが、青木慶一郎著『栃木のお天気諺』(下野新聞社)で紹介されている「県内で多く行われている里言」の上位50にも入ってない。栃木は関東地方にあって農地も多く農耕などに関する諺も豊富で日本の平均的位置づけにあると言えるので、ちょっと天気痛諺があまり使われていないのが気になる。ただし、本文中の解説の中に類似の俚諺が一つあった。「神経痛の人、雷雨のあるのは感で判る」(地域:下都賀郡)


 ところが、先般テルモ株式会社が全国的に、天気と健康(病気)についての関心度をアンケートした調査結果では、予想以上に昔からの健康俚諺が生きているということが判った。健常者と慢性疾患者の約1200名を対象に調べたもので、たとえば「天候が悪くなると古傷が痛みだす」を経験したという解答が東北・北陸・中部・中四国・南九州の各地域で比較的多かった(図参照)。また、「天候が変化すると関節が痛くなる」については、中部中京・南紀伊・瀬戸内沿岸の各地の人が多く経験しているという。


 梅雨はツユのほかにバイウとも読むが、これは語源的に「黴雨」(バイウ)、すなわち黴菌が繁殖しやすい高温高湿の季節でもあるわけである。あるいはツユは「露」にもつながり、水蒸気が100%を超えて凝結する現象の多湿条件を物語っているのである。

 

 

 黴菌が発生しやすい梅雨の季節には食中毒も起きやすくなる。このことに関する諺などについて次回に触れてみたい。

 

【参考文献】
青木慶一郎著『栃木のお天気諺』(下野新聞社)
福岡義隆『健康と気象』(成山堂)



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