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生きもの歳時記 万葉の生きものたち


栄螺(さざえ)

〜サザエとは〜

 サザエと言えば「つぼ焼き」が最初に思い浮かびませんか?その起源は、縄文時代早期にまでさかのぼることが出来るそうで、古来より食べ物として親しまれている事がわかります。
 
 サザエの「ササ」は小さいことを意味し、「エ」は家を表しています。つまり、海の中の「小さな家」、それがサザエの名前の由来です。


棘が立派なサザエ

 サザエは春先、水温が上がると活発に動き出し、夏の産卵へ向けて海藻をもりもり食べて身が太り美味しくなります。関東地方では桃の節句(ひな祭り)に、巻き貝には願い事が叶うといういわれがある事から、サザエを縁起の良い料理として用意する習慣があるそうです。

 さて、そのサザエの漁法で有名なのが海女さんによる素潜り漁です。平安の世に西行法師が備前国(現在の岡山県)牛窓の瀬戸でみた、その活発な漁の様子を山家集に詠んでいます。ここで、「さだえ」とはサザエの鈍った語だそうです。

さだえ棲む 瀬戸の岩壺 求め出でて いそぎし海士(あま) の 気色(けしき)なるかな 

(西行法師 山家集 一三七六)

サザエの棲んでいる瀬戸の岩のくぼみを探し出して、いそがしく潜っては採っている海士のようすであるよ。

 巻貝は休息のときや危険に遭遇したときに、やわらかい体(頭部や足部)を螺旋状に巻いた殻の中に退縮させ、殻の口を足の後部背面にある蓋で閉ざすことが出来るものが多いです。

 しかし、殻や蓋の大きさ、厚さなどの発達程度は種類によってまちまちで、体がはいることのできないような小さな殻しか持たないものや、まったく殻を欠くものもいます。 サザエの殻や蓋は皆さんよくご存じのとおり、よく発達しており厚くずっしりと重く、とても頑丈ですよね。

 江戸後期の歌人・禅僧の良寛は、小壺の蓋として大きさや形ともにサザエの貝殻の蓋が好都合だと思い付いたものの手元に無く、その小壺や蓋の大きさを示す図とともに和歌を詠み添え、「サザエの蓋を二つ三つ送って下さい。」という手紙を弟の由之に送ったそうです。

世の中に 恋しきものは 浜べなる さざえの貝の ふたにぞありける

(大愚良寛 良寛歌評釈)

 はたして思い通りの恋しき蓋は手に入ったのでしょうか・・・。

〜サザエの棘〜

 サザエは北海道の北部、沖縄を除いた日本各地の比較的外洋に面した潮間帯から水深約40mまでの岩礁に生息しています。サザエには貝殻の表面に棘のあるものと無いものがいることが知られています。この違いの原因については様々な説がありますが、一般的には棲んでいるところの違いによって起こるといわれています。波が強く、流れが速いような荒磯で育ったサザエには立派な棘が発達し、波の穏やかな場所で育ったサザエには棘が無いものが多いようです。


棘の無いサザエ

並べてみると・・・


   棘が立派なサザエは、棘の無いサザエと比べ見栄えもよく、高価な値段で取引されます。しかし、これらのサザエの間に味の違いがあるのかはわかっておりません。そろそろサザエが美味しくなる季節ですので、どちらの方が美味しいかは、皆さんが実際に試してみてはいかがでしょうか? 


■ 参考文献
岡部三雄ら (1989) 水産増養殖叢書40 サザエの増殖 日本水産資源保護協会.
後藤重郎校注 (1982) 新潮日本古典集成 山家集 新潮社.
大岡信監修 (1998) 図説 日本うたことば表現辞典 動物編 遊子館.
東郷豊治編 (1959) 良寛全集 下巻 東京創元社

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