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生きもの歳時記 万葉の生きものたち


鮎(あゆ)

 アユは清流の女王とも称えられ、その容姿の美しさ、食味のよさから日本の清流を代表する魚として古来より愛されてきました。

  その名前の由来については諸説ありますが、その一つに神功皇后の朝鮮出兵時の故事があります。皇后が肥前国(現在の佐賀県と長崎県の一部)松浦川において、新羅国征討の成否を占うために着物のすその糸と、針を曲げた釣り針で飯粒をエサにして釣りをした際にこの魚を得たことから、これを鮎とされたそうです。

  また、アユは成長すると川底の石に付着した藻類を食べるようになり、身にはスイカやウリのような独特な香気があるところから香魚とも、通常は寿命が一年であることから年魚とも呼ばれることがあります。

アユ

 神功皇后の故事に因んで女性たちが鮎釣りをしている様が万葉集に詠まれています。

  現在の鮎釣りは餌場の縄張りを守るアユの習性を利用した友釣りが主流ですが、古代の女性達はどのような釣りをしていたのでしょうか。

鮎の友釣り風景

松浦川(まつらがは) 川の瀬光り (あゆ)釣ると 立たせる(いも)が ()(すそ)濡れぬ

(大伴旅人 万葉集 巻五 八五五)

松浦川の川の瀬が美しく照り映えて、鮎を釣ろうと立っておいでになるあなたの裳の裾が水に濡れている。

松浦(まつら)なる 玉島川に 鮎釣ると 立たせる()らが 家路(いへぢ)知らずも

(大伴旅人 万葉集 巻五 八五六)

松浦の玉島川に鮎を釣ろうと立っておいでになるあなたの家へ行く道が分かりません。

 夏の間に川の中流域で成長したアユは、秋になると日照量の減少に刺激されて成熟が進みます。その頃に日本周辺に接近してくる台風や、秋雨前線がもたらす長雨による川の増水に促されるようにアユは産卵場である川の中・下流域へ徐々に下っていきます。この性質を利用してアユを捕獲するのが下り梁漁です。梁とは川の一部を横断するように足場を組み、木や竹などですのこ状の台を設置し増水時に下ってくるアユを効率よく捕獲するように考えられた漁法です。


  川を下っていくアユは落鮎(おちあゆ) とも呼ばれ、秋の季語にも用いられてきました。

下り梁漁の様子

落鮎の哀れや一二三の梁

(加舎白雄 白雄句集)

落鮎や畠も浸たす雨の暮

(高井几董 井華集)

 やがて産卵場に辿り着いたアユは川底の砂礫に卵を産み付けた後、大半のものは死んでしまいます。それから約2週間前後で孵化が始まります。卵から孵化した1cmにも満たないアユの稚魚は川の流れのままに海まで下り、河口ら沿岸域周辺で冬を越します。そして翌春には7〜8cm程の若鮎に成長し、川の中流域へと遡上を始めます。

 

■ 参考文献
川那部浩哉・水野信彦編 (1995) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 山と渓谷社.
大岡信監修 (1998) 図説 日本うたことば表現辞典 動物編 遊子館.
佐竹ら校注 (1999) 新日本古典文学大系1 萬葉集一 岩波書店.

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