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高気圧でも曇り空
 

 ある理科の教科書によると、「高気圧の中心部では下降気流となって雲ができにくく…」と書かれています。「雲ができにくく」といっても、天気予報では「明日は高気圧に覆われて晴天に…」といっており、「高気圧=晴天」と思いがちですね。しかし、高気圧に覆われても曇ったり、雲域に覆われたりすることがあります。高気圧とはどのようなことなのでしょうか。

1気圧は1013hPa(ヘクトパスカル)ですが、この気圧以上のところを「高気圧」というのではありません。高気圧は、「1枚の天気図の中で、周辺よりも気圧(高度)が高く等圧線(等高度線)が丸く閉じたところ。」となります。ここで、カッコの中に「高度」、「等高度線」と書きましたが、これは上空の天気図のことです。今回は上空の天気図の詳しい説明は省きます。

高気圧には大きく分けて2つの種類があります。まず1つは「背の高い高気圧」です。「背の高い高気圧」があるところには、とても高いところからの下降気流があります。また、この高気圧のなかには地球規模の流れと関係しているものあり、その下降気流は成層圏に近い高さからとなります。とても高い所の空気は温度がとても低いため、空気がもともと含むことができる水蒸気の量はごくわずかです。

一般に空気は下降しながら圧縮されて温度が上がるので、とても高いところにある空気が下降しながら圧縮されると空気はますます乾燥して雲はできにくくなります(図1)。「背の高い高気圧」の代表選手が太平洋高気圧で、気象衛星の雲画像を見ると、太平洋高気圧の中心付近は雲が少ないですね。専門的にいうと、「背の高い高気圧」がある所は、上空の天気図を見ても気圧の峰や高気圧となっています。

「背が高い高気圧」の空気の流れ
(図1)「背が高い高気圧」の空気の流れ

もう1つですが、「背の低い高気圧」です。「気圧が高い」というのは空気の重さによるものです。シベリア高気圧のところで書きましたが、同じ体積の空気の塊を持ってくると、冷たい空気の塊の方が暖かい空気の塊よりも密度が高いので、冷たい空気の塊の方が重くなります。このように冷たい空気に覆われるとその地域は周囲よりも密度が高い空気に覆われることとなり、天気図上では高気圧となり、このような高気圧を「背の低い高気圧」といいます。

「背の低い高気圧」の場合、上下方向の空気の流れを見ると(図2)のようになり、地上へ向かう下降気流がありますが、上昇気流もあります。上下方向に気流が分かれる高さはいつも同じでなく、気象状況により変わります。上空で下降気流と上昇気流に分かれているあたりの空気が湿っていた場合、下降気流域では空気が圧縮されて温度が上がり、相対的に湿度が低くなり雲は発生しません。

「背が低い高気圧」の空気の流れ
(図2)「背が低い高気圧」の空気の流れ

ところが上昇気流があるところでは、上昇することにより空気が膨張して温度が下がり、相対的に湿度が高まり、やがて雲が発生します。上昇気流があるということは低気圧や気圧の谷があることを意味するので、地上では高気圧であっても上空では気圧の谷あるいは低気圧となっている場合があります。

このことから高気圧に覆われていても曇っていたり、高気圧に覆われた地域に雲がある場合は、上空に冷たい空気があることがわかります。上空の冷たい空気というよりも寒気が入った場合は地上は高気圧でも雨が降ったり、雷雨になることもあります。しかし、「背の低い高気圧」に覆われると、必ず天気が悪いとは限らないので、ややっこしいですね。

見かけ上の高気圧
(図3)見かけ上の高気圧

梅雨期になると梅雨前線が停滞してうっとうしい天気が続きます。天気図には(図3)のような小さな高気圧が現れ、「高気圧が来るから晴れるかな」と思っていると、全然晴れなかったり、逆に雨が降ったりということもあります。

もう一度、(図3)を見て下さい。梅雨前線上には小さな低気圧が並んでいます。低気圧は「天気図の中で周囲よりも気圧が低く、等圧線が丸くなっているところ。」となります。

ところが高気圧は「1枚の天気図の中で、周辺よりも気圧が高く等圧線が丸く閉じたところ。」ですから、低気圧と低気圧の間は相対的に気圧が高くなるので、観測データから等圧線を描くと必然的に高気圧ができてしまいます。このような高気圧は見かけ上の高気圧で、地上に近い上空で気圧の谷になっていて、上昇気流も地上に近い高さからあるため、厚い雲に覆われていたり、雨が降ることさえあります。

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