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連載エッセイ [2012年4月]


福岡義隆

 

 

 この句はいろんな風に解釈できる。「東京に本当の空がない」と病気と闘っていた高村光太郎の妻智恵子を空気のきれいな福島県二本松の安達太良山麓へ転地療法として送り出したという話しを思い出す。あるいは、首都圏の大学や大会社に入れなかった子弟を都落ちさせる口実に環境のよい田舎へ出たほうが良いよと慰める風景にも見える。しかし、昨今は必ずしもそうとも言えないのが実情で、原発の放射能発生源から少しでも離れた場所なら都会であろうと田舎であろうと移住を望んでいる向きがある。その意味ではこの句は時間も地域も越えて活きているバイオウェーザー川柳といえる。

註: 故人定本広文氏は筆者(福岡義龍)の川柳の師匠

 日本では「秋の天気と女心」と言われるが、ドイツでは「女心と春の空(バラの花の季節、四月の天気)」という。ともあれ春秋は天気が変わりやすく、予報士泣かせである。四月初めの花見シーズン頃に、予報では低気圧の接近で雨が降るということだった。予報通り降って花見ができなくなって、席取りしてた新入社員が恨まれる。その低気圧に前線が伴っていて、寒冷前線が通過するとき喘息や高血圧など種々の病気が併発することはバイオウェザーの研究で知られている。

 四月末から五月初めにかけて、晩霜が降りやすく新緑の木々や桑園、果樹園、茶畑に大損害を招くことも少なくない。植物だけではなく新年度諸事で疲れきった人々の健康にも害が及ぶ。疲労と寒さで風邪を引きやすい状況下にある。神様がきっとその疲れを休ませなさいとくれた風邪かもしれないという冒頭の川柳は実に上手い。八十八夜もすぐそこに、夏も近づく暖かい日々へ突如降霜という寒の戻り。

 新年度むかえ度重なる歓迎パーティでアルコール漬け、「血圧の上がり下がりも酒次第」。もちろん血圧の変化に気圧という気象変化も左右していることも事実である。

引用: 『健康川柳』 (近藤勝重、幻冬社)

 四月二十日ころは二十四節気の「穀雨」で、春雨が降って百穀を潤すという。春は火災のシーズンとも言われるくらいに、移動性高気圧下で乾燥状態が続く。そんなころ新芽を潤してくれるのが穀雨である。

 作物への潤いだけではなく人の健康にとっても恵みの雨なのである。乾天に花冷えが加わると気管支喘息が発症しやすくなるからである(福岡義隆著『健康と気象』中の気象病カレンダー)。春季は冬季に次いで乾燥であることから穀雨はバイオウェーザー的に重要な季節である。

 

引用: 『一〇分で作るお天気俳句川柳』 (原文月、海越出版社)



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