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連載エッセイ [3]
健康天気ことわざ
福岡義隆

 

 

『風邪は万病のもと』

 

 風邪は寒候期にひくものと思っているが、夏風邪も意外に多いし、冬の風邪より辛いことは誰しもが経験しているものである。
 「風邪は百病のもと」とも言われるが、これらは中国の古典医書『黄帝内経素問』(前漢時代[紀元前206〜紀元8]以前の成立)に記載されている「風邪は百病の初め」「風邪は百病の長」が出典とされている。「風邪(ふうじゃ)」という語は『後漢書』(約2000年前)にあり、唐の詩人白居易(772〜864)の詩にも「初めて風を病む」というのがある。風邪という病気は風の如く速く、風の如く遠方まで広がり移っていくことからカゼという説もあるという。風が起こす病気は風邪だけではないが、中国人も日本人も風邪の原因は風にあると考えてきたようである。風は空気の動きで天気現象の主役でもある。したがって、「天気は万病のもと」という諺を提唱し、ながく言い伝えたいものである。

 ともあれタイトルの諺は古代中国から日本にも伝わり、民間で言い習わされてきた言葉・諺の一つである。健康医学に関する天気諺を具体的に紹介・解説する前に、諺とは何かにつて論じてみたい。
 

 昨今、熱中症やインフルエンザ、あるいは脳梗塞、喘息などに関して医学気象予報が、各種のメディアを通して盛んになりつつあるが、いまだドイツほど一般には流布されていない。確かに臨床医学的には実証されていないことが多く、曖昧な統計解析によって予報までされている。これはこれで一歩前進だと思う。なぜなら外れて健康に害がないわけだから、まさに転ばぬ先の杖としての意味がある。
 確かに、一年で最も寒いのは大寒のころから節分、2月の初めころの間である。節分は暦の上では冬と春の季節の変わり目であるがまだまだ寒い。しかし天気図型でみると、このころから極端に西高東低の冬型気圧配置は激減する(吉野・福岡、1967)。寒いと言えばこんな諺がある。

 

「医者寒からず儒者寒し」

 

 医者も儒者もともに近世では代表的な知識人階級であったし昨今でも変わらない。前者は医術で市民の病気を治し、儒者は道徳など生き方を教え、ときには東洋医学にも通じるような哲学がある。ただし、この諺の「寒し」は「貧し」の意味らしい。厳寒でインフルエンザになっても薬すら変えない人にとっては、儒者のごとく天気のような自然をよく知り、一歩一歩先をみて自衛の手段を講じなければならない。
 梅雨前線が停滞し長雨がつづくと気温も低下し、いわゆる「梅雨寒」で夏風邪を招きやすい。そのうえ新型インフルエンザが流行り一年中、インフルエンザに悩まされている感が否めない。空調時代で季節性が薄れている昨今、季節病も考えなおさねばならなくなりつつある。

 

 

参考文献:山本徳子『ことわざ東洋医学』(医道の日本社)



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