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    蕎麦とお米〜神様の贈り物〜 2003年9月 第8号  
  民話や田の神信仰にみられるように、日本人にとって蕎麦とお米はやはり特別なものなのです

蕎麦(そば)の白い花は、真っ青な秋の空の下に映えます。中国、唐代の詩人、白居易も「蕎麦の白い花が月夜になると雪のように見える」と詠んでいます。春蒔きの夏蕎麦に対して、夏に種を蒔いて秋に収穫するのが秋蕎麦です。お米や小麦を栽培できないような悪条件の土地でも成育します。蕎麦には血管を強化するルチンが含まれ、また血漿コレステロールを低下させる効果もラットの実験で確かめられています。

日本人は蕎麦切り(麺)が大好きですが、蕎麦を麺にして食べるのは他に中国、韓国ぐらいです。ヨーロッパやロシアなどでは、粥(たとえばロシアのカーシャ)、水と練って薄焼き(チャパティやナン)、パンケーキなどにして食べます。ブリニも蕎麦粉を配合しますが、それだけでは作りにくいので小麦粉と混ぜて調理します。特に有名なのはクレープで、もともとフランスのブルターニュ地方の農民が食べていたものです。

蕎麦粉引きは単調で辛い労働でしたので、石臼を回しながら歌った多くの歌が残っています。お米の代わりに「そばがき」でも腹一杯食べたいという農民の悲しい歌もあります。蕎麦に関する民話も各地に残されていますが、その代表的なものに、蕎麦の茎が赤いのはなぜかを語ったものがあります。弘法大師あるいは神様が川を渡る時に他の穀類は嫌がったが、蕎麦が背負って冷たい川を渡り、そのために足が赤くなったといわれています。蕎麦が川の近辺で栽培され、めでたい席で食べられるのもこの民話に由来するようです。

お米も「稲荷神社」に象徴されるように、信仰の対象とされてきました。稲荷は「イネナリ」の転じたものと考えられ、京都伏見の稲荷神社を中心にして、稲の神として全国的に普及しました。水田耕作中心の日本では、古くから農耕に関する儀礼や祭りがあり、神と結びつけて信仰されてきました。つまり、耕作の始まる春に、山の神が田に下りてきて田の神となり、秋の収穫が終わると山に戻って山の神になるというのです。春祭りや秋祭りは、この神を迎えたり送ったりする農耕儀礼であったのです。

お米は小麦とならぶ世界の二大穀物で、その大部分は東南アジアで生産され、消費されています。日本では最近30年間減少の一途を辿っているとはいうものの、主食として少なくとも1日に1回は食べているのではないでしょうか。

日本人の好むお米はジャポニカ種であり、飯としたときにやや粘りのあるものですが、これは世界的には少数派です。全世界のお米の生産量の8割はインディカ種であり、その細長いお米をなるべく粘りを出さないように、パラパラに仕上げて食べる国が多いようです。フランスもその一つで、一粒一粒がくっつかないようなポロポロ状態を好むようです。日本人は、飯の適度な硬さと粘りけにこだわりがあります。

日本を含む東南アジアではお米はエネルギー源として重要ですが、ヨーロッパでは魚料理の付け合わせである野菜の一種くらいにみなされています。まさに食文化の大きな違いですね。