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    紫外線対策は大丈夫? 2003年7月 第3号  
  紫外線対策は、上からのカットだけで大丈夫?

「5月は1年中で最も紫外線の強い季節、予防対策をお忘れなく!」。最近聞いた某テレビでの紫外線情報です。最近は、女子学生もこの紫外線情報に注意しているとのことです。つまり朝の紫外線情報によって衣服を選んだり、日焼け止めクリームのつけ方を変えたりするそうです。しかしこの紫外線情報、少し気になるところもありますのでご紹介しましょう。

紫外線は、現在では悪役が定着していますが、ビタミンDの生成作用があり、体の抵抗力や新陳代謝を促進する効果もあるため、以前は日焼けした小麦色の肌は健康のシンボルでしたし、北欧の人は今でも夏の日差しの中で日光浴をする習慣を持っています。また殺菌作用もあります。

しかし近年では、成層圏におけるオゾン層の破壊に伴い地表に到達する紫外線量は増加し、日焼けや皮膚ガン発症などの悪影響が問題視されるようになり、紫外線カット化粧品や衣料、紫外線情報に関心が寄せられています。

紫外線は、波長域によってA紫外線、B紫外線、C紫外線に区分されます。このうちC紫外線とB紫外線の一部はオゾン層に吸収されるので、地表に届くのは全体の約6%、そのほとんどがA紫外線です。B紫外線はわずかですが、その作用力はA紫外線の1000倍以上とのことで要注意です。皮膚への影響としては、即時黒化はA紫外線、赤くなる日焼けはB紫外線、慢性的なシワやシミ、皮膚ガンは紫外線の照射が長期にわたった場合発症することがあります。

「紫外線は5月が最も多い」といわれますが、基本的には太陽からの放射量が最も多い夏至の時期が最大のはずです。しかし6月、7月は梅雨と重なるため、平均日射量と相関するA紫外線は、梅雨のある地方では5月の方が多くなります。「梅雨の晴れ間の紫外線には御用心!」です。一方B紫外線は、オゾンの影響を受けるため、オゾン量が少なくなる秋の方へピークがずれて7〜8月に最も多くなります。この時期要注意です。時刻はA、B紫外線ともに太陽の南中時12時を挟む数時間に最も多くなります。

私たちが浴びる紫外線は、太陽から直接届く光(直達光)と、大気中の微粒子によって散乱される光(散乱光)に分けられますが、平均的には約50%が散乱成分です(B紫外線に限ると約80%が散乱成分といわれます)。そのため、太陽の直達光に直交する面ほど紫外線量も多くなりますが、直接光の当たらない陰の面や、建物や木の陰でも散乱光により紫外線を浴びており、木陰では太陽に背を向けるより太陽に向かい合う方が浴びる量が少ないことが報告されています(「私たちが浴びる太陽紫外線−太陽の位置や木陰、帽子などによる、人の紫外線被爆量の変化」(松江浩二,新井清一,皮膚と美容,vol.32,No.1,p2-8,2000))。

紫外線対策としては、日焼け止めクリームのほか、帽子、日傘、衣服が有効です。帽子は、つばが長いほど防止効果が大きいですが、散乱光まで完全に防止することはできません。衣服による紫外線遮断効果は、繊維の種類、布地の組織、厚さなどで異なります。繊維では、羊毛やポリエステルの効果が大きいです。紫外線カット繊維はポリエステルにセラミックスを練りこんだ繊維で、ゴルフ、テニス、サイクリング、セーリングなどの屋外スポーツ用衣服、帽子、手袋などに用いられています。しかし、紫外線カット加工が施してあっても、糸と糸の隙間が多く、密度が低いものでは効果が少ないのです。色は濃色の方が明るい色よりは遮蔽性が高くなっています。

一見涼し気でオシャレな白いレースのパラソルや透けた素材のドレスに、大きな紫外線防止効果は期待できません。いつの世にもお洒落とは耐えることといえるかもしれません。